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マッサージと鍼灸 効果が長持ちするのはどっち?

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港区の田町駅・三田駅3分にある鍼灸マッサージ治療院「かわい指圧ルーム」院長の河合です。
お客様から「マッサージだけ受けるより鍼灸を加えたほうが効果が長持ちしている気がする!」というお声をよく頂きます。
今回はなぜマッサージだけよりも鍼灸を加えることで効果が長持ちするのか。
その理由とメカニズムについて考えていきたいと思います。

1. 作用メカニズムの違い
<マッサージ>
・表面的なアプローチ:主に筋肉や筋膜の緊張を緩和し、血流やリンパの流れを改善する。
効果は即時的ですが、持続時間は比較的短い(数時間~数日)。
・局所的な効果:施術した部位に限られることが多い。

<鍼灸>
・深層へのアプローチ:鍼は筋肉の深部や経穴(ツボ)に刺激を与え、神経・内分泌系を介して全身に作用する。
・自律神経調整:交感神経と副交感神経のバランスを整え、持続的なリラクセーションや疼痛緩和をもたらす。
・内因性オピオイドの放出:鍼刺激により、脳内で鎮痛物質(エンドルフィンなど)の分泌が促され、効果が長時間持続する。

2. 「治癒反応」の誘発
鍼灸は単なる症状緩和ではなく、身体の自然治癒力を活性化させる。
鍼が筋膜(筋膜)に微小な損傷を与えることで、修復過程でコラーゲン生成が促進され、組織の柔軟性が長期的に改善される。
灸は温熱刺激で血流を増加させ、慢性炎症の軽減に働く。

3. 東洋医学的観点
・鍼灸は「気」「血」の滞りを解消し、バランスを整えるのでマッサージよりも影響が大きい。
・ツボと経絡を介して内臓の機能を調整するため、根本的な不調の改善につながりやすい。

4. 科学的エビデンス
研究では、鍼灸が慢性疼痛(腰痛、肩こり)に対して、マッサージ単独より長期的な効果を示すことが報告されています
鍼刺激による中枢性感作抑制も関与しています。

5. 相乗効果
マッサージで筋肉の緊張を緩め、鍼灸で深部の神経や経絡に働きかけることで、短期効果と長期効果が補完されます。

まとめ
マッサージが「一時的な緩和」であるのに対し、鍼灸は「身体の機能そのものを調整する」ため、効果が持続しやすいと言えます。
ただしマッサージの気持ちよさは鍼灸では味わえないものです。
なので私の意見としましては、その日の症状や気分によって使い分けるのがおススメかと思います。
また当院の鍼灸コースではマッサージもしっかりとおこないますのでご安心ください。
「マッサージの時間を多めにしてほしい」
「鍼灸の時間を多くしてほしい」
などのご要望がありましたらお気軽にスタッフまでお伝えください!